理学療法士の起業について意外と知らない必要な事
理学療法士で起業するために必要なのはマインドだけ
そろそろ転職を考えている方、その中で起業を考えている方もいると思います。
「どうするべきなのか」「今なのか」「出来るのか」いろいろな不安や迷いがあると思います。
私なりに少しお話します。
理学療法士・作業療法士で起業を考えている方に質問です。
「あなたは起業して理学療法や治療をしたいのですか、それとも経営がしたいのですか、どちらですか」
前者であれば、起業はやめておくべきです。なぜなら両立出来ないからです。これは意外と語られていないため、知られていません。
ではなぜ両立出来ないのか、原因は能力の問題ではなくメンタルヘルスの問題です。
どんなに一生懸命やっても、どちらかで満足いかない結果になります。
おそらく両方で満足できなくなります。迷いが生じます。迷っている中での企業経営は、周囲に多大な迷惑を掛けながら失敗します。そんな人生はお勧めできないからです。
つまり臨床で一流になるという目標はあきらめないと、起業は目指すべきではないと思って下さい。
想いや理想が高い方ほど苦しい選択ですが、そういう方ほど苦しみます。だっから、まずはこの覚悟が必要です。
次いで考えるのは、やはり「起業」「経営」に対する「想い」「マインド」です。こう問われれば答えられますか。
「あなたは起業して何がしたいのですか、何のためにそれがしたいのですか、どうなりたいのですか」
あなたが目指す事業が、どんな形態であっても、それが保険事業であっても自費であっても、物販やIT事業であっても、個人経営でも拡大して行く会社であっても、最終的には「人」を対象にしたものになります。「人」を動かせる、動いてもらうには「想い」が最も大切になるからです。
明確な「意志」が持てない間は、まだ「起業」するべきではありません。
それが無い人は迷惑を掛けないうちにやめておいて下さい。これも意外と知られていません。
そういった覚悟と意志が持てたなら、一冊でいいので起業のためのノウハウ本を読んで下さい。
読みながら、自分がやらないといけない行動目標や行動プランが次々に浮かんでこない方、やるべきではありません。
読み終わったと同時に、やるべきことが決まっていて、行動できる人だけが次に進んで下さい。
企業経営にはいくつかの層があると言われますが、初めの立ち上げ、いわゆる「創業期」を担うトップには、理解力と想像力と行動力が不可欠です。それ以外の能力は特別高くなくても大丈夫です。
逆に一冊読んで、もっとより多くの情報を得ようとする方。
聡明で正しい判断ですが、創業期のトップには向いていません。№2で懐刀としての活躍か、今の組織での地位確立を目指すべきだと思います。
「もっとも優秀な人が会社を興すのではない」これも意外と知られておらず、起業した人は自分が優秀だと思ってしまい失敗します。
まとめ
起業は誰にでも出来ますが、これを言われてピンとこない方は起業に向いていません。
これを読んでなるほど、もう一度考え直そうと思った方、あなたも起業には向いていません。
変な言い方ですがそういうものだと思います。
次回は訪問看護ステーションの立ち上げをテーマに、注意すべき点をお話します。