ALS・パーキンソン病患者に対するステージ別のチーム医療と呼吸リハビリテーション~継続的に患者を支えるための基礎から家族支援まで~

以下に心当たりはありませんか
・神経難病の患者さんにストレッチと軽い運動ばかりやっている
・退院すれば自分は関係ないと思っている
・呼吸が苦しそうだったらとりあえず呼吸介助している
・何となく学生の時に習った呼吸介助をやっている
・呼吸の評価がよくわからない
・呼吸リハビリ=スクイージングと思っている
・COPDと神経難病の呼吸リハ同じ事をすればいいと思っている
・うまくいかない時には「進行性の難病だから…」と説明している

上記項目に多く該当しているが呼吸に問題を抱えている患者を一生診る事が無い、ALSは運動器だけ診ておけば良い、勉強しても別に給料が上がるわけでも無い、と思っている方はこれより先を読み進める価値はありません。

ALSの患者さんを担当しているセラピストは多くの不安を感じていませんか?
疾患に付いて理解はしていても徐々に機能が低下していくところを間近に感じ、運動療法の「軽負荷」が実際にどの程度か分からない、呼吸の問題に対して上手く評価や治療が行えている自信がない、他の職種が何を行っているのか分からない等思ったことはないでしょうか。
また、ステージや症状の変化に環境設定や治療方針が追いつかず、後手後手な対応になってしまう事に罪悪感や恐怖を感じているのではないでしょうか。これらの問題は在宅の現場では特に強く感じると思われます。
この様な不安や問題を感じている原因はただ知らないからです。知らないことに気付けたのなら後は学習するだけです。

ALSの生命予後を規定する最大の因子は呼吸障害とされていますが、呼吸リハビリを行う際、COPDの患者と同じ様対応ではなくALSの呼吸障害に合わせた治療を行って行く必要があります。呼吸リハビリは高度な技術を持った理学療法士のみが行うものではなく、ALSは長期的、継続的な呼吸管理が必要となるため多くの役割を果たす患者や家族に教育し、患者・家族と一緒になって呼吸理学療法を継続していくことが重要です。また、医療現場では医師やコメディカル、在宅の現場では家族や他の事業所と連携してALSの加速的な進行を抑制していく必要があります。

本講演では神経難病の病態の理解からステージ毎のアプローチ方法、リスク管理、チームアプローチ、家族指導など、病棟から在宅までをひとつひとつ座学と実技を交えて学習していきます。 そのため、貴方が臨床で抱えている問題を解決するためのヒントを得られることと思います。

今回講演して頂く寄本恵輔先生を紹介致します。
急性期から在宅まで幅広い分野で活動し、脳神経外科急性期や神経内科領域の呼吸ケアにおいて第一人者として活躍。日本で最も多くALS患者をみている理学療法士であり、国立病院で初めて救命科に所属した理学療法士でもある。
2006年に「医療」に掲載された原著論文がコメディカルとして初めて塩田賞を受賞、学会発表でも数多く受賞。講演活動も精力的に行っており、特に、2010年に英国 聖クリストファーホスピスにて研修終了、早稲田大学大学院にて緩和医療学・臨床死生学過程卒業後はリハビリテーションにおける緩和ケアやQOLの新しい考え方について啓蒙活動をしている。
2011年より現職である国立精神・神経医療研究センター病院身体リハビリテーション部理学療法主任となり、院内では、臨床業務に加え、呼吸ケアサポートチームや医療モデルのロボットスーツHALにかかわる主メンバーとして活動。院外活動として、日本神経難病リハ研究会や理学療法士協会関連の世話人、地域の包括的ケアの拡充活動に加え、中国やネパール等の呼吸ケアの普及に奔走し、国際的な活動をしている。

貴方はこれまでに何度か呼吸リハビリに関して勉強してきたことと思いますが、随分昔に学習した時点で知識が止まっているのでは無いかと思います。
これから、一から勉強し直す事は正しいことですが、多くの時間と、労力が必要です。書籍や論文で一通り学習して、臨床で新しい疑問が生まれて、それについて考察して、調べて、検証して、、、 と非常に時間がかかってしまいます。患者さんは待ってはくれません、出来るだけ時間を短縮する必要があります。

ここまで読み進めて頂いた方はもう気が付いているのではないでしょうか。まずはその分野の先頭にいる先生の話を聞くことで、最新の知見が得られることはもちろん、自分に不足している基礎的な知識も明確になり学習の効率は高まります。
また、今回講演して頂く寄本先生は東京の病院で勤務されていらっしゃいますので地勢的に近畿・中国地方での講演はこれまでにありません。この機会に参加出来ることは数少ないチャンスではないかと思います。

【講師】 寄本 恵輔 先生
国立精神・神経医療研究センター病院
リハビリテーション科 理学療法主任・理学療法士

【概要】
ALSを始めとする難治性の神経難病に悩んでいる患者、家族、セラピストは多いのでは無いでしょうか?
また、ALSの生命予後を規定する最大の因子は呼吸障害とされています。呼吸リハビリを行う際にCOPDの患者と同じ様な対応を取ってしまうセラピストは多いのでは無いでしょうか?
徐々に進行していく疾患に対して医療現場では医師やコメディカル、在宅の現場では家族や他の事業所と連携してALSの加速的な進行を抑制していく必要があります。セラピストはもちろん、患者に関わるすべての人の対応が遅れてしまえば予後を悪化させてしまいます。
本講では神経難病の病態の理解からステージ毎のアプローチ方法、リスク管理、チームアプローチ、家族指導など、病棟から在宅までをひとつひとつ学習していきましょう。

【プログラム】
・神経難病(ALS、PD)の病態理解
・神経難病の呼吸障害の特徴
・呼吸機能の評価
・リスク管理
・予後予測及び、ステージ毎の呼吸障害に対する介入
・実技演習(聴診器の使用法、呼吸介助、排痰など)
・病棟・在宅それぞれの療法士としての役割と連携

【日時】
平成30年7月22日 (日) 10:00~16:00(受付9:30~)

【会場】
三宮コンベンションセンター 501会議室
兵庫県神戸市中央区磯辺通2-2-10

【費用】
10,000円 ※割引券にて−1,000円

【お申込み方法】
こちらのお申込みフォームに入力
又は
・当社ホームページを御覧ください

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