「起業」に興味があるけどどうすればいいのか分からない
「PTとしての将来に不安です。起業とかに興味があるのですが、起業について知りたいです。方法等もそうですが、何を勉強しないといけないとか、どんな研修に行けばいいかとか知りたいです。」
こんな質問をよく受けますが、起業については、施設系や保険外の治療院等も含めて、登記するだけなら簡単です。
ここで分からないとか、難しいと感じるなら、まずやめておくことを強くお勧めします。こんなことで躓くようでは能力そのものが不足しています。
「何を知っておかないといけないか」
まずこの質問が間違っています。
何を知っているかはそれほど大切ではありません。
「何が考えられるか」です。
「起業のやりかた」は知識で乗り切れますが、あなたがやりたいのは「事業の運営」ですよね。
だったら「知識」を追う事はまずはやめておきましょう。
一旦起業してしまうと、様々な問題が降り注ぎます。知っている知識がどんなに多くても、そのすべてに対応できる知識は存在しません。
知識よりも思考です。「思考」出来る状態を作ることが最優先です。
そして思考するために必要な事は
「何をしたいか」
「何のためか」
「どうなりたいのか」
こういった「意志」を持つことです。信念と言えるくらいに、強固に持っておくことです。
これは「自己啓発セミナー」とかで語られる精神論ではありません。全ての決断と行動が、これに結び付き、一貫性のあるものにするためです。
これが無ければ、仲間や従業員、顧客や取引先、家族や社会からの信頼は得られません。自分自身にさえも不信感を持つようになってしまいます。大きな後悔と共にです。
これを待たずに、知識やテクニックだけで一時の売り上げを作る方法は確かに存在します。
ですが、多くの人を巻き込む「起業」と言う行動をするのであれば、そういったものに飛びつかないでください。
私の会社でも将来起業や経営をしたいというメンバーはいます。
そういったメンバーにも、起業した場合にのしかかる負担や、それを乗り切るための方法を、実際の業務を通じ研修と共に学んでもらっています。
その第一歩がこういった意志の確認からになります。
まとめ
私の社会人としての時間は非常に長いものになります。しかし限られたものでもあります。
その間に成し遂げたいものが何なのかがわかっていないようでは「起業」しても満足のいく結果は出ないと言えます。
「何を知っておくべきですか」それは知識ではなく「自分の本当の意志」です。
これが固まらないうちに次の話には進まないことが重要です。