在宅はいつ経験すべきステージなのか

在宅はいつ経験すべきステージなのか

「いつかは訪問もやってみたいです」

「学生の時から在宅には興味があったんですが」

こういう事を言う方は非常に多いですが、実際に在宅に足を踏み入れる方はまだまだごく少数です。

 

と言うのも

「在宅はある程度経験を積んでからでないといけない」

「まず病院でしっかり学んでからだ」

と言われるからだと思います。

 

必要以上に在宅への敷居が高くされています。

そのせいで、在宅医療に携わる人が制限され、ここでの知見がほぼ広がっていかない状態です。

 

いつになったら望んでいる環境で働くべきか

 

断言できます。「セラピストは早い段階で在宅医療に関わるべきだ」

それも退院前訪問とか、週の業務の一部としてではなく、真剣に3年程度は在宅専門で関わるべきです。

 

そこで得られる知見は、間違いなく病院でのリハビリテーションに強く影響します。

 

自分のスキルを上げたい。セラピストとしてレベルを上げたい。セラピストの将来性に不安を感じる。そういった思いがあるなら、絶対の対策がこれです。

 

「一定期間在宅医療に真剣に携わる」

 

今の業界で自己成長をしたい、向上したい、一目置かれたい、特別な存在になりたい。

そう思っている人が考えることは

「研修に参加する」

「論文や書籍を読む」

「著名な先生がいる病院に転職する」

などだと思います。

どれもそこにはつながるとは思います。

ですが根本的に違う存在を目指すなら「一定期間在宅医療に真剣に携わる」事です。

 

それがなぜ自分の向上心を満たすことにつながるのか、その答えは次の機会にお話ししますが、病院の中からだけでは、決して見えない物があります。

 

それは「患者さんの満足」とか「活動と参加」とか「QOLにつながるリハビリテーション」とかの精神的な話ではありません。

急性期から回復期、施設などの維持期に至るまで、全ての時期で、中枢や整形、スポーツや小児等のあらゆるジャンルで必要な考え方が手に入ります。

 

すぐに使えるテクニックや知識ではありませんが、長く使い続けられる「思考」が育ちます。病院で活躍したいなら、是非一度在宅での経験をして下さい。

おわりに

私の会社でも後々病院勤務に戻る予定のメンバーがいます。

そういったメンバーからも在宅を経験すべきだとの声が聞かれます。

特にこういう話をするわけではないのに、そういう考えに自然となるようです。

 

皆さんも常識にとらわれず、病院から一歩踏み出す勇気を持ってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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