多くの人が仕事との接し方で失敗している

 

 

休日の夜「明日からまた仕事だ」とため息が出る方。自分の待遇に満足できない方。「こんな事がしたかったわけじゃない」といつも後悔しつつ、仕方がないと毎日の「仕事」に耐えている方。そんな方たちが大変多いと思います。

 

反面、休みの間もついつい仕事の事を考えてしまう方。周りの2倍も3倍も給与をもらえている方。やりたいことが次々に見つかり、それが実現していく方。「明日の仕事」に苦痛を感じることがなく、常にワクワクしながら「仕事」をこなす、こういう方がいるのも事実です。

 

両者の間の違いは何なのでしょうか。「才能」や「運」でしょうか。これらに恵まれた方が苦痛の無いワクワクした時間を過ごせるのでしょうか。確かにこういったものは重要です。こういう物がそろっている人は、少なからずの成果は出ていると思います。「収入」「地位」「人脈」「待遇」等、周囲の人より多少多くのものを手に入れているかも知れないです。しかしこれらがそれっている人でも、その多くが、苦痛の中で耐えながら仕事を行い、必死に何かを削りながらこれらを得ているのが現実です。先に挙げた、常にワクワクしながら成果を出す方とは大きく「仕事」に対して違います。

 

 

では「仕事」に苦痛を伴う方と、「仕事」にワクワク」を感じる方の大きな違いは何でしょうか。

 

その違いは、仕事に対する考え方、もっと言えば生き方に対する考え方の違いです。つまり「損得勘定型の社会人」なのか「目的設定型の社会人」なのかの違いです。

 

「損得勘定型」の人は苦痛を伴いながら働く傾向が強いと言えます。対して「目的設定型」の人はワクワクしながら働いている人が多いと言えます。

 

先に言っておきますが、両者は「頑張る人かそうでないか」とか「怠け心が原因」とかそういうたぐいのものではありません。事実「損得勘定型」の人の多くは、真面目で全てに対して真摯に向き合う傾向にあります。決してもっと頑張らないといけないとか、勉強すべきだとかそういうものではありません。それなのになぜ結果がこうも違うのでしょうか。

 

それでは少し「損得勘定型」の人について考えます。

 

「損得勘定型」の人たちは、「それは損している」「そんなことすると損だ」「それにどんなメリットがあるの」という事をよく口にします。うまく生きていくために、兎に角「損していないか」を常に意識しています。そして常に直後の「報酬」を求め「罰」を避けています。そして大前提として「仕事は大切だけど辛いもので、関わりを最小限に抑え、可能な限りこれを遠ざけることが損をしない最良の道だ」と言う考えのもとに立っています。

 

「損得勘定型」の人が楽をしたがっているのかと言えば、決してそうではありません。むしろ真面目に「損しないために」目の前のことにしっかりと取り組みます、いろいろと備えもします。しかしそのどれもが、面白味がなく、つらく、苦痛ばかりを伴います。

 

多くの方がこんな経験をしてきたはずです。悪い成績をとらないために勉強する、先輩に怒られないように部活の練習をする。親に叱られないようにいい子でいる努力をする。どれも全て損から逃れ、苦痛を避けるための行動であり、そこには結構な努力を伴ったはずです。でもそうしたはずが、結果苦痛しか感じる事が無かったという経験です。これを一生繰り返すのが「損得勘定型の社会人」です。決して怠けず、しっかり前を向き、備えも怠らない真面目なあなたが陥りやすい落とし穴がここです。そうならないように、頑張れば頑張るほど、深い悩みと大きな苦痛にぶつかります。でも周囲のほとんどが同じ失敗をしているせいで、それが当たり前だと思ってしまっているはずです。「仕事は辛く、苦痛を伴うが、耐えること、頑張ることが社会人の務めだ」「大人になればそれに耐えるしかない、みんなそうしているから社会が成り立っている」そんな修行人生を受け入れ、辛く厳しい社会人人生を送ります。定年で解放されるその日まで。いいえ命が尽きるその直前までです。

 

こうならないために「目的設定型」に変わらなければなりません。そしてそういう視点に立って職場選び、仕事の仕方を考えることが大切です。簡単なようですが、簡単にできません。だからこそ、ここで時間をかけても考え方のベースを変えるようにして下さい。毎日の仕事が、同じ作業のはずが、全く違って見えてきます。

 

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