理学療法士が起業する時決めておくべき事
自分の会社が大切にすべきものが決められれば、次に決めるべきことは「目標」です。
凄くありふれていて、当たり前すぎるものですが、実際にはこれをしっかりと持って起業している人はほとんどいません。自分はそんなことはない、しっかりした目標、ビジョンを持っている。そう思っている方も、多くがすこし不足しています。
良く聞くのが、年収○○になりたいとか、○○みたいな存在になりたいとか、○○な生活がしたいとか。具体的なものを持っています。ですがこれは本当に目標でしょうか。
年収1,000万になりたいという人が、それを越えた時「1,500万になりたくないですか」と聞かれて、「結構です、私の目標に達しました。もうこれ以上必要ありません」と言うでしょうか。もし、そういった方であっても「そうですか、でも○×さんは年収1,500万を越えましたよ。いいですか」と聞かれて「関係ありません」と言えるでしょうか。
こういう物を自分の目標だと勘違いしている経営者は、一生終わりのない、降りられないゲームを続けることとなります。そこには一時の喜びと高揚はあっても、大きな満足と納得を得ることが無いままに一生を終ることになってしまいます。
ではどうやって目標を考えればいいでしょうか。それは「なぜ」と自分に問いかけることです。それだけで自分の本当の目標にたどり着ける可能性がグッと高くなります。
年収1,000万が目標だという方「なぜ自分は年収1,000万になりたいのか」考えて下さい。
具体的に欲しいものや、送りたい生活、人からの羨望のまなざし、預金残高、やりたい行動など、年収が1,000万になることでかなえたいものが見えてくるはずです。そうすればまた「なぜそれが欲しいと思っているんだろう」と問いかけて下さい。
もっと詳細に「誰からこんな風に見られたい」とか「それを持ってどんな気持ちになりたい」とか「そうなることで自分で自分をこう思いたい」とかいろいろ理由が出てくるはずです。ですがその理由に対してまた「なぜそう思っているんだろう」「なぜそれがうれしいんだろう」と問いかけて下さい。
このあたりまでは比較的答えが見つかります。ですが「なぜ」を5回以上繰り返すとなかなか答えが見つかりません。でもここで絞り出していくと自分が手に入れたいものが何なのか、手に入れることに一生をかけても悔いが残らない物が何なのか、見えてきます。
それこそあなたが起業して手に入れようとしている「目標」なんだと思います。少なくとも目標の尻尾であることは確かだと思います。
目標を持っていると思っているあなた、その目標の「なぜ」を何回繰り返しましたか。